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クリエイティブ・ユニットLENZのblogです。
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【近況報告】たまには朗読のことについてたっぷりと書いてみる(20231203たかしな記)
2023年 12月 03日 (日) 12:53 | 編集
夜中にスマホの津波注意報に起こされてやや寝不足気味ですが、午前9時には津波注意報も解除され、東京地方のいまは穏やかな晴れの日曜日です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
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さて、今日は朗読をめぐるマニアックな話をたっぷり書くつもりです。お付き合いいただける方だけ目を通していただければと思います。11月某日、エッセイスト森下典子さんご本人の前で『日日是好日(にちにち これこうじつ)―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―』から「まえがき」をまるごと朗読させていただく機会があり、直接ご感想をいただき、つらつら考えたことなどを記します。
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おっとその前に。朗読繋がりで、先月お知らせした公演情報を再び。みなさんとっくにご存知のことと思いますが、デーモン閣下はミュージシャンとしてだけでなく、朗読家としてもすばらしいパフォーマーです。閣下にぼくの脚本を読んでいただけるのはとても光栄なことです。当日ぼくも観客の一人として客席にいます。気がついたらお声がけください。
↓公演情報・お申し込みはこちらから↓
太鼓と旅して40周年記念
 レナード衛藤×デーモン閣下 音楽&朗読ライブ
 Silently She Dances
 https://leoeto.com/ssd/

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それではいよいよ本題にはいります。テーマは「男が女性一人称のテキストを朗読すること」について。典子さんや他のみなさんとしたやりとりをめぐり考えたことを。
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どういう経緯で森下典子さん(以下典子さんと書かせていただきます)ご本人を前に朗読することになったのかから語り起こすと長くなるので、そこは、はしょります。そういう機会があったとだけお伝えします。場所はこれまでもときどきご案内してきた八王子は都立長沼公園内の歴史ある囲炉裏料理の店「鎌田鳥山」でのできごとです。
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朗読後に典子さんから「男の人の声で聞いて違和感がなかったのは初めてかもしれない」と言っていただき、大変光栄に感じました。その後、じきじきメールもいただき、そこにはもっと詳細に、次のような趣旨のことが書かれていました。
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“自分が書いたと思うからか、朗読者が男性であっても、どこか女性色に聴こえることがある。高階さんの「まえがき」を聴いた時、不思議に女性色に聴こえなかった。それでは「男性色」かと言うと、それも違う。
つまり、まったく性別をとっぱらった、あるいは共通の色。
「日日」は、性別を越えたんだな〜、と感慨深く、大変嬉しかった”
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これはもう、最高のコメントです! これを受けて、お返事を書きながらぼくなりに考えました。
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かれこれ2年以上『飛行機工場の少女たち』の朗読ライブで、たくさんのたくさんの“少女たち”や“母世代となった女性たち”の心情や思索を語ることを重ねてきたことが実を結んだのではないか。
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『飛行機工場の少女たち』の手記の大部分は女性たちによる一人称の思い出の記録です。28年前に女学生だった40代の女性たち。その多くはかつての自分自身と同世代の子どもの母となっていました。それに加えて、高等女学校の先生方や寮に建物を提供した料亭のおかみさん、工場側の人、同窓会開催のきっかけをつくった郵便局長さんなど、年齢も性別もバラエティに富んだ手記を読み進めたことも良かったと思います。
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ぼくは「からだは楽器だ」と考えています(これは“じぶんの声と体で語る”をスローガンに掲げるオンライン道場studio_o3でも、ことあるごとに話しています)。ぼくの(そしてあなたの)からだは世界にただ一つしかありません。つまり、誰もが世界でただ一つの楽器を持っている、ということになります。
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朗読と音楽を重ねてみると、からだは楽器でテキストは楽譜ということになります。
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朗読者は自身のからだという楽器の持ち主であり、同時にそれを演奏する演奏者でもあります。ぼくのレッスンでは楽器のグレードアップをはかりつつ、演奏者としての技術を磨き、最終的にはその人ごとの表現を追求していくことをめざしています。これはぼく自身が朗読をするときに念頭に置いていることそのものです。
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楽器のたとえ話で続けましょう。チェロでバイオリンの音は出せませんが、バイオリン用に書かれた曲をチェロなりに編曲して演奏することはできます。その曲が(曲の楽譜=テキストが)すばらしいものであれば、バイオリン用の曲であっても、チェロなりに演奏することができます。
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朗読に話を戻すと、チェロ(男性の体という楽器)を使って、バイオリン曲(女性一人称のエッセイという楽譜)を演奏する、と言い換えてもいいいでしょう。
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『飛行機工場の少女たち』の朗読ライブでは、そんなふうに、女性たちの手記をたくさんたくさん読み進めてきました。ぼくなりに書き手はどんな楽器の持ち主だったのかをテキストから類推しました。
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「この人はどんな声でしゃべったんだろう? せっかちなのかな? おっとりなのかな? ハキハキしていたのかな? 自信なさそうだったのかな? 剽軽だったのかな? クールだったのかな?」などなど。その楽器はどんな風に響いたのか。書き手のヴォイスを探りながら読むことを心がけてきました。
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もちろんチェロにバイオリンの高音を出すことはできません。なのでチェロなりの演奏方法を探り続けた数年間でもありました。
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結果的に、書き手が男性か女性かにとらわれずぼくなりに“演奏”する、というやり方が身につきました。典子さんに書いていただいた “まったく性別をとっぱらった、あるいは共通の色” という表現は、「そのようであれたら」と願う姿そのものです。読んで、我が意を得たり!と思うと同時に、願った通りに伝わって大変嬉しく感じました(典子さんからは他にも素敵なコメントをいただいたのですが、それはぼくの宝物としてそっと胸にしまいますw)。
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ここに書いたことはたぶん、朗読に限った話ではなく、ほかのいろいろな表現ともつながる話だと思います。ご興味のある方はぜひコメントをお寄せください。こういう話をまったりする場も設けてみたいですね。
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最後に、蛇足ですが、いくつか補足説明を。
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『日日是好日』は黒木華、樹木希林、多部未華子出演の映画でご存知の方も多いと思いますが、原作は「とにかくすごい!」の一言です。基本、言語化不可能なはずのお茶の世界を、ど素人のぼくにもわかるように言語化したこの本は奇跡です。
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映画化の際に典子さんがお茶に関する監修のような立場で撮影現場に巻き込まれた日々の記録も後日譚として抜群に面白く、しかも深い洞察に満ちているのでリンクしておきます。お勧めします。この本のタイトル『青藍の庭にすわる』を決めるタイミングで相談相手として〈職業・話し相手〉をご利用いただいたことも懐かしい思い出です。
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『日日是好日(にちにち これこうじつ)―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ―』(新潮社)
 https://www.shinchosha.co.jp/book/136351/

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映画『日日是好日』公式サイト
 https://www.nichinichimovie.jp

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『青嵐の庭にすわる 「日日是好日」物語』(文藝春秋)
 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163914718

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他にも話したいことはいっぱいあります。防災アルバイターに関して。上にも書いた『飛行機工場の少女たち』朗読、〈職業・話し相手〉、studio_o3のナビゲーター、「遊びBAR」マスター、予防学などあれこれ手を広げすぎてあたふたしていますが、全部この先の後半生を彩る大事なものばかり。【近況報告】でも折々ご紹介させてください。それではまた来月、というか、来月はもう2024年ですね。
少々気が早いですがよいお年を!
【近況報告】12/8 レナード衛藤×デーモン閣下 音楽&朗読ライブ“Silently She Dances”絶賛発売中!(20231106 たかしな記)
2023年 11月 06日 (月) 12:08 | 編集
先日、11/4(土)に、Yahoo!ニュースで下記タイトルの記事が流れてきて、読むと“これで今年141日目の夏日となり、去年と並んで過去最多タイ記録だった年間の夏日日数をさらに更新した。”とありました。
【速報】東京都心で25.0℃を観測 11月に夏日は14年ぶり 過去最多の夏日日数も更新
 https://news.yahoo.co.jp/articles/aa89b7d11ec8e66128a09ce22f796f40c591b4f4

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ちなみにこれを書いている11/6(月)も再び夏日となる予報が出ています。1年は365日。142日となると38.9%。ほぼ4割。年間の4割が夏日って、何気候といえばいいんでしょうね? 少なくとも東京にはもはや四季はなく、夏季と冬季の二季と、その間をつなぐ移行期間があるだけなんじゃないかと思えます。今年、熱中症で救急搬送された人の数が9万人を超えていて、毎年平均1000人超の死者が出ているそうです。1000人を超えるなんて大災害級です。
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いまさらもう「毎年が異常気象だ」とか「平年なんて年はどこにある?」なんて言っても仕方ありませんが、その状況に慣れてしまうのも危険です。例えば今年、現時点で台風は16号にしかなっていません。そのうちのいくつかは大きな災害をもらたしましたが、発生数自体は少ないと言っていいでしょう。これが何を意味するのか。数が減った分威力が増すのか、たどるコースが前例のないものになるのか、あるいは11月を過ぎてからどんどん台風が発生するのか。油断せずに見守りたいと思います。
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と、防災アルバイターっぽい話はこのくらいにして。
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巨大な災害のことは、ずーっとぼくの頭の中にあるようで、個人的に書き溜めている虚構作品群の中にも繰り返し登場します。そこでは〈大災厄〉と名前をつけていくつもの作品の中で描き出しています(そういえば新海誠監督の最近の3作品『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締り』もいずれも巨大災害が背景にありますね。巨大な災害は作家のオブセッションの元になりやすいのかもしれません)。
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そしてそして。ずばり〈大災厄〉という設定を持ち込んだ脚本『Silently She Dances〜静かなるダンス』という作品を2016年に執筆しておりまして、その再演が12/8にあります。ぜひ足をお運びください。
12月8日(金)新宿ReNY レナード衛藤×デーモン閣下 音楽&朗読ライブ
 https://leoeto.com/news/462/

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[公演情報]
◆タイトル:
 太鼓と旅して40周年記念
 レナード衛藤×デーモン閣下 音楽&朗読ライブ
 “Silently She Dances”
◆日時:
 12月8日(金)新宿ReNY
 開場18:00 開演19:00
◆出演:
 レナード衛藤(太鼓)
 デーモン閣下(朗読、歌)
 林正樹(キーボード)
◆スタッフ:
 脚本:高階經啓
 舞台監督:伊藤英一(クリエイション)
 照明:小宮康生(Inner filaments)
 音響:木村文子
◆チケット(全席自由)
 7,000円(税込)+1ドリンク代
 ※整理番号順に入場
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企画・制作・演出・演奏を手がけるのが和太鼓奏者のレナード衛藤さん。鼓動の音楽監督という経歴にピンとくる人、世界50カ国を股にかけ各地のミュージシャンやダンサーとのコラボ活動で知る人、そして父上(筝 生田衛藤流家元の衛藤公雄)、兄上(重金属打楽器奏者のスティーヴ・エトウ)というDNAに反応する人などいろいろでしょうが、とにかく自由な生き方と演奏にライブで触れて欲しい! 朗読・歌は言わずと知れたデーモン閣下。打ち合わせのために初めてお会いした時は世を忍ぶ仮の姿で登場され「おお、人間そっくりだ!」と感動したものです(笑)。キーボードの林正樹さんは、国内外で高い評価を獲得している凄腕のジャズピアニストで、ご存知の方も多いでしょう。とにかくものすごいメンツがぼくの脚本を使って遊び倒してくださいます。お見逃しなく!
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というわけで今月は上記告知でおしまい!
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50年ぶりに1970年の大阪万博会場を訪れ、初めて太陽の塔に登った話、上野で開催中の「大キュビスム展」に悶絶した話。それにからめてYotuTubeチャンネル「山田五郎のオトナの教養講座」の面白さ。〈職業・話し相手〉を次のステップに進める話、OBPアカデミアの「遊びBAR」がついにSEASON4に突入した話、3年目のstudio_o3の新たな企画、さらに謎は謎を呼ぶエソラゴト舎という活動など、書き出すとキリがないのでそれはまた別な機会に。ぼくが一番頻繁に近況を更新しているのはFacebookなので(いまやもう、理屈っぽい高齢者男性のためのSNSになっちゃってるみたいですね)、ご興味が湧いた方はアカウントをフォローするなどしてご笑覧ください(友だち申請の際はお手数ですがメッセージを添えるようお願いしています)。
髙階經啓のFacebookアカウント
 https://www.facebook.com/tsunehiro.takashina

【近況報告】「ぼうさいこくたい2023」と《声・体・語りのo3フェスタ》。リアルに会える2つの機会(20230901たかしな記)
2023年 09月 01日 (金) 09:58 | 編集
100年前の今日、大正12年(1923年)9月1日午前11時58分32秒、関東地方南部を震源として関東地震が発生しました。この地震によって引き起こされた災害がいわゆる関東大震災です。
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つい先日、国営東京臨海広域防災公園 (そなエリア)で開催された「関東大震災特別企画展」に行き、建物の前の起震車でこの関東地震の揺れを体験しました。実に長かったです。記録では本震(マグニチュード7.9とも8とも言われている)の持続時間は48秒と記されていますが、もっと長かった。調べてみると12時1分と3分に大きな余震があり、それぞれマグニチュード7.2、7.3なのでこの4分半ほどのあいだに、やんだと思ったらまた同じくらい大きく揺れ、今度こそやんだと思ったらまた同じくらい大きく揺れるということを当時の人も体験したのだとわかります。それはもう恐ろしく怖かったことでしょう。そしてそれはまだ10万5000人もの犠牲者を出す大震災の序章でしかなかったわけです。
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こんな話はぼくが書くまでもなく、関東大震災100年の今年、いたるところで語られると思うのでここまでにしますが、激しい揺れによる建物の倒壊、液状化による地盤沈下、崖崩れ、津波、そして火災旋風などで死者の8〜9割の命を奪い9月3日まで燃え続けた火災、さらにはデマによる人災と、災害の実態は9月1日正午にとどまるものではなかったことは、書き添えておきます。案外知らない人は知らないので。
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さて、そういうわけで今日は主に防災アルバイターとしてのお仕事話をメインに書きます。
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9月17日(日)、18日(月・祝)に開催される今年の「ぼうさいこくたい2023」は、まさしく関東地震の震源地であった神奈川県が舞台となります。会場は横浜市の横浜国立大学。ぼくは今年もAI防災協議会のメンバーとしてブース出展し、協議会の活動について紹介します。その中には、今年の初めに開始した、防災の宝物と防災の未来をみんなで集めるプロジェクト「1.17 Treasure & Future」改め「BOSAI Treasure & Future (from KOBE)」についてもしっかり展示するのでぜひ見に来てください。わりとブースにいると思います。いなかったら呼び出すこともできるのでスタッフにお声がけください。
出展番号P-51「AI防災協議会・会員団体の活動紹介〜防災DX官民共創協議会との協働など」
 https://bosai-kokutai.jp/2023/p-51/

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9/18にはシンポジウム(セッションと呼ばれています)の司会進行役で出演もします。錚々たる顔ぶれのパネリストを前にして緊張しているぼくの顔を見に来てやってください(笑)。
出展番号S-16「BOSAI Treasure & Future ~防災の宝物と未来を考える~」
 https://bosai-kokutai.jp/2023/s-16/

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ちなみにこのシンポジウムの前身として過去4回の座談会を開催しており、そのうち4月23日にオンライン配信したものを見ることができます。今見返してもめちゃ面白い内容なので、よろしければぜひご覧ください。高階がしゃべりすぎていることを除けば、これまたすごいメンバーによる、めちゃくちゃ濃い内容の話で、大変刺激的です。
[録画配信] 1.17 Treasure & Future ~防災の未来をKOBEから~ 公開座談会( 2023年4月23日(日) 開催)
 https://biz.weathernews.com/117treasure_and_future

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「ぼうさいこくたい」のことをご存知ない方のために書き添えると(去年の【近況報告】にはたくさんの方から「知らない、聞いたことがない」とお返事をいただきました汗)、いまや日本最大級の防災イベントで、毎年日本各地で開催され今年が8回目。会場は文化祭のような雰囲気で、子どもから大人までそれぞれの関心で楽しめる企画が目白押しです。専門家には専門家向けのコアな発表があり、家族連れには家族連れ向けのエンタテインメント性のある企画があり、さらに今年は関東大震災100年の節目に神奈川県で開催されるとあり、いやがうえにも力が入っています。防災にほんのちょっとでもご関心があればぜひ覗きにきてください。
ぼうさいこくたい2023
 https://bosai-kokutai.jp/2023/

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出演情報ついでにもうひとつ。久々にパフォーマーとしても人前に出ます。
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9月30日(土)、会場は池尻大橋駅近くの緑あふれる素敵なスペース「モネリコ」さんです。こちらは近くなったらまたご案内するつもりですが、会場のキャパシティの関係で早めにSOLD OUTする可能性がありますので、気になる方はお早めにご予約ください。ぼくが800編超書き溜めた作品群の中からstudio_o3の仲間がセレクトしてくれた作品や、今年大ブレイクの予感の脚本家・演出家の司田由幸による新作、そしてオンライン道場studio_o3に集う、めっぽう素敵な出演者陣による声と体と語りの祝祭です。道場開設2周年の秋祭りを祝いに来てやってください。
studio_o3開設2周年記念 《声・体・語りのo3フェスタ》
 http://www.studio-o3.com/course/festa/festa_2023.html

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というわけで今月は出演情報だらけの目立ちたがりモードでお騒がせしました。
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冒頭にたちかえると、お亡くなりになった10万5千人のうちほとんどの人は、8月31日まで、いや、9月1日午前11時58分31秒まで、まさか自分の身にそんなことが起きるとは思ってもいなかったことでしょう。それは今まさに「自分の身にそんなことが起きるとはなかなか思えない」ぼくやあなたと同じです。でもいたずらに怯えても仕方ありません。何が起きそうかあらかじめ知っておいて、何が起きても動じない程度に備える。備えたらあとは人生をしっかり楽しむ。そんな風にやってまいりましょう。「ぼうさいこくたい2023」や《声・体・語りのo3フェスタ》がそんなお役に立つ場になればと思います。リアルでお会いできれば嬉しいです。
【近況報告・号外版】学び場は遊び場だ! WS@日本学園 & 子ども向け遊びBAR(20230723たかしな記)
2023年 07月 23日 (日) 06:38 | 編集
6月の初めにお送りしたメールの結びの文句は「それではまた来月初めに。チャオ!」でした。それがどうです。もはや7月下旬。出遅れに出遅れて大変失礼しました(もっとも届かなくてもそんなに気にかける人はいないでしょうけれども)。書くことがなかったわけではなく、逆に書きたいことがありすぎて、何をどう書いたものやらまとまらず時間ばかり経ってしまいました。正直「もう今月はパスでいいや」と投げ出しかけていたところで、大変嬉しい記事が公開されたので、急遽、号外版としてご紹介することにしました。
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その記事とは、日本学園さんの学校の公式サイト内のこちらです!(ジャジャン!)
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●中学生全員を対象に「演劇ワークショップ」を行いました。
 https://www.nihongakuen.ed.jp/nichi-blog/event/30062/

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オンライン道場studio_o3の出張版としてお受けしました。ワークショップ当日の詳細については、リンク先の記事で読んでいただくとして、なんでまたそんな機会がやってきたの? という点については自分のFacebookに書いたので、よかったらそちらも合わせてご覧ください。
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●【掲載感謝! 日本学園での演劇ワークショップ顛末記】
 https://www.facebook.com/tsunehiro.takashina/posts/pfbid02uaE2vX9f22eFuqcr8dgzJnw1QqCMQrp1nuzDVcwngjEdwa8A6HskCdq5tErtL2eTl

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中学生全員約200人に対してたった2時限(休憩時間を入れて110分)で何を伝えるか。準備を含めてなかなかに大変でした。大変でしたが楽しかったです。日本学園さんにまた呼んでいただけるなら、さらにブラッシュアップして臨みたいですし、もしも他にも(学校に限らず職場や地域、サークルなどでも)同様なお声がけをいただくなら、喜んで馳せ参じます。
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似たような話をもう一つ思い出しました。昨2022年から開始したOBPアカデミアさん企画の「遊びBAR」で、今月7/28(金)夜はこんな趣向で開催します。
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●≪子どもが主役★夏休み特別企画≫ 140字の文豪になろう!「遊びBAR for KIDS」
https://obp-ac.osaka/event/7364.html

↑小学校中学年以上のお子さんをお持ちの方に贈る、子どもたちが主役の企画です。
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いつもは大人の書き手さんが集まる「遊びBAR」。そこにはプロのライターさんも、書くことが好きという方も、書くことの楽しさを思い出したいという方もおられますが、みなさん大人ばかりです。ある時、参加者さんのお一人が「これは子どもたち向けにもいいプログラムになるのでは?」とコメントされて、なるほど!と膝を打ちました。読んだり書いたり聞いたりすることをとことん楽しむ時間。けったいなことを思いついて書いてみる、おもろいことを書いたので人に聞かせる、わけわからんものの出現をみんなで喜ぶ。クリエイティブの萌芽をみんなしてことほぐ場。
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つい最近、『AIに負けない子どもを育てる-21st Century Children-』(新井紀子/東洋経済新聞社)という本を読んで、中高生のかなり多くが読解力に難をかかえていること、その原因の詳細な分析を読んでおおいに触発されました(この話はこの話だけで長くなりそうなのでFacebookにでも詳しく書きますね)。
https://www.amazon.co.jp/dp/4492762507/
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小学校や中学校の教科書に記されている文章が読めていない子ども。問題を解く前に問題文すら読み取れていない子ども。そんな読解力に難をかかえる中高生が増えていて、何もしなければそのまま大人になってしまいます。実際、今もう既にそのような大人が社会に出て働いているのが現状です。「そういえばうちの職場でも……」と思い当たる方も多いのではないでしょうか? このままいくと日本の未来はけっこうヤバいです。7月の「遊びBAR」は、そんな日本の未来を支える子どもたちに向けて開催するのです!(←言い過ぎ)
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遊びの場が学びの場になればいい。
学びの場が遊びの場であってもいい。
そんなことを思います。大真面目に。
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とまあ、還暦を迎え次の一巡に踏み込んだぼくは、なぜか“学校”や“子どもたち”と関わる方向に進んでいるようです。どうぞ見守ってやってください。
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その他の活動も一斉に動いています。なぜ7月の【近況報告】をまとめられなかったのか、その一端をお見せすると
◆防災アルバイター→ぼうさいこくたい2023でぶちかまします。
◆〈職業・話し相手〉→ウェブサイト絶賛作成中。
◆『飛行機工場の少女たち』→近々ビッグニュースあり。今日も16時からオンラインライブやります。
◆予防学→『予防学入門』執筆に向けて準備中。
◆初金沢訪問→ものすごく刺激的な2日間。びっしりメモをとりました。
◆『君たちはどう生きるか』分析→いろいろ触発されました。びっしりメモを作成中。
などなど、どの一つをとっても書きたいことだらけ。興味のある方はご連絡ください。
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さて、さらっとした号外のつもりが長大になってしまいました。『AIに負けない子どもを育てる』で実態を知った今となっては、こんなメールを最後まで読み通せる人は減る一方だという現実を突きつけられた思いですが、そんな困難を乗り越えて、ここまでお付き合いくださったみなさん、本当にありがとうございます。みなさんからの反応にいつも支えられています。
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それではまた来月初めに。チャオ!(←まだ書くか!www)
【近況報告】還暦について、すごい楽器、最高の演奏家になることについて(20230601たかしな記)
2023年 06月 01日 (木) 12:13 | 編集
6月ですよ。今年の最初の5ヶ月間はどこへ行ってしまったんでしょうね? なんだかペテンにかけられたような気分です。みなさんはいかがですか? 2023年1月1日から5月31日まで逃さず把握されていますか?
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で、ふと気づいたんですが、年初から申し上げていたとおり、先月ついに押しも押されぬ生誕満60年を迎えたわけです。還暦です。ぐるっとひとめぐりです。生まれ直しです。Facebookに【ご挨拶/おぎゃあ】という書き込みをしたら200人くらいの方が「いいね!」をくださいました。還暦です。いや、感激です。
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ということで前号に続いてまたゆるい駄文でお届けします。
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たぶん50歳の頃にも同じようなことを書いた気がしますが、どうだったか思い出せないのでまた書きますが(老人力ってコンセプトは偉大ですね)、建築で築60年と言えばこれはもう建て替え対象です。通称「新耐震基準」の施行が1981年6月ですから42年前。それ以前の建物は耐震診断を受けて必要とあらば工事をしないと大変あやうい。なのにその時点でもう18年も経っている。そういう年数です。
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ビルにたとえて言うと、見てくれは大して自慢するようなところのないさえない無名のビルですが、メンテナンスはわりとしっかりしていて、かなりユニークな住人やテナントが入っていたり、出入りする常連さんがいたり、これはこれでなかなか楽しい場が生まれています。60年かけてつくづく思うのは、どんなに見てくれがよくても鳴り物入りのスペックがあってもビルだけ建ってても意味はない、そこに住んだり訪れたりする人がいてこそだな、と。
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というわけで、毎月こんな駄文にお付き合いくださるみなさんに、深く深くお辞儀をしつつ感謝します。
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近況報告としては『飛行機工場の少女たち』のことを書かないわけにいきません。2023年3月18日、文集の全編読破を達成しました。2021年8月15日に開始して以来20ヶ月かかったわけで、これはこれで大きな達成だったのですが、実は開始当初からずっと念願だったゲストの出演というのが1月以来ずっと続いていて、なにやらすごいことになっているのです。
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直近では5月28日に配信した第二十二回には湯澤千佳さん(2回目)と白須陽子さん(初出演)という、二人の女性にご出演いただきました。このお二人は朗読に先立って、女学生たちの勤労動員の主要な舞台となった青梅と小作を訪れてくださいました。いわゆる聖地巡礼ってやつです。文集のウェブサイトのデジタル編集人の大和田さんとぼくはちょうど1年前の今頃、現地を訪問していたので、この回に出演した4人は全員聖地巡礼者というスペシャルな回となりました。よろしければぜひご覧ください。
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『飛行機工場の少女たち』朗読ライブ【22】
 https://youtu.be/Tru35-RgR2Y

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配信後、これを見ていたメディアの友人が取材したいと声をかけてくれました。何が起きるかわかりません。22ヶ月の中では何の反応もない時期もありました。でも、これはやりたいことだ、届くところには届くはずだと思って続けてきました。続けるってことにはなにがしか意味があるようです。1月からのゲストを振り返ると太平洋戦争の体験者さんがおふたり、主旨に共感してくださった俳優さんが4人(うち1人はハワイからのご出演!)。みなさん「また出るよ」と言っていただくなどじわじわ広がり始めています。
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この機会にぜひご覧ください。料金をとるわけでなく投げ銭をもらうでもなく、ただ続けたくて続けています。続けることに意味があると思って続けています。ことさらに戦争がどうのとか言う気もありません。ぼくがやろうとしていることは実にシンプルです。この文集にたくさんのヴォイスと多様なものの見方や感じ方が埋もれていることに惹かれて、それを音にして声に乗せて立ち上げようとしているだけです。
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これをstudio_o3のナビゲーター風に言えば「ぼくはすごい楽器になりたい。あわよくばその楽器の最高の演奏家になりたい」と思ってとりくんでいるわけです。その演奏が誰の胸にどう届くかは聴く人にゆだねるほかありませんが。よかったら聴いてやってください。YouTubeのチャンネル登録をしてもらえたらとても嬉しいです。1回限りの投げ銭として。
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長くなりました。上に書いたstudio_o3も、〈遊びBAR〉も、〈職業・話し相手>ものんきに続けています。忘れちゃいけない防災アルバイターも続けています(そういえば今日でまる1年だ!)。全部話したいことがいっぱいありますが、今日のところはこれくらいにして。話が長くなる老人力もありますが、体力的に話続けられない老人力もありますので。
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それではまた来月初めに。チャオ!
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