クリエイティブ・ユニットLENZのblogです。
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【3月12日からできること-3】防災士の試験を受験する(高階記)
2014年 03月 20日 (木) 22:54 | 編集
防災士受験申込み

防災士研修センターで防災士の試験(2014年4月19日~20日 東京4月コース)を受けることにしました。

これが直接、東日本大震災で被災した方や土地のために役立つのかどうかわからないけれど、少なくとも今以上に縁が深くなることは間違いないと思う。この「受講料入金確認のご通知」が届いてからもう1週間経つのに何も届かないのがちょっと不安。早く勉強を開始したいのだけれど。

文面には「会場研修の3週間前を目途に」とあるので月末までは届かないのかな。

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ご存じの方は、既によくご存じのように、ぼくは2012年に防災科学技術研究所のプロジェクトでiPhoneアプリ「もしゆれ」の制作にたずさわりました。

もしゆれ起動画面

2013年1月末からそのFacebookページの更新を開始し、ほぼ連日更新をかれこれ14カ月ばかり続けています。基本は地震防災に関わるニュースをピックアップし、そのニュースのみどころや気をつけたいポイントについてコメントするという、いわゆるキュレーションをやっています。自分や家族や大切な人の命を守ることに少しでも関心がある人はぜひ「いいね!」してウォッチしてください。気が向いたらぜひ何か書き込んでください。必ず返事をします。

ここを読んでいる人でiPhoneをお持ちの方は、ぜひダウンロードしてください。無料のアプリです。

iPhoneアプリ「もしゆれ」ダウンロードはこちらから。

公式ホームページはこちらです。

連日更新中のFacebookページはこちら。

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そんなこんながきっかけになり、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の方々とゆるくつながり、助けあいジャパンの方々とも縁ができ、その流れで防災に関するコンテンツ制作に深く関わることになりました。

これからいつどこで起こるかわからない災害への備えである「防災」は、東日本大震災の「復興」と直接関わるわけではありません。ただ、ぼくの中ではこれらは分ちがたく結びついています。これからも東北にはボランティアで、そして場合によっては取材で訪れることになるだろうと考えています。残念ながら今のぼくにできることは限られています。でも、せっかく機会を得て、東北を訪れてささやかながら何かをし、そこで得た出会いや出来事を人に伝えるならば、今より深く理解して行動したいし、今よりわかりやすく人に伝えたい、防災士の資格を取ることはきっとその役に立つはずだ、とぼくは考えています。

3月12日からできること、まだまだ続けたいと思います。「自分はこんなことをやっている」「こんなこともやってみればいいんじゃない?」など、ご意見・ご感想大歓迎です。気軽にコメントをお寄せください。

(追伸)
などと書いていたら、3/21、教材が届きました。これからがんばります!
防災士教材

【3月12日からできること-2】祈りのポストカードの寄付
2014年 03月 14日 (金) 10:02 | 編集
ささやかにご報告。
LENZで制作した「祈りのポストカード」、過去にも何度か寄付をしてきましたが、
先日3度目の寄付をしましたのでご報告を。ポストカード1枚につき50円ということで、金額はとてもささやかななので、おおげさに報告するほどのものでもないですが、こういうささやかな寄付を続ける人や会社がたくさんいれば、それはそれで役に立つはず、と信じて続けます。

大きな金額しか参加できないとなると逆に長続きしないってこともあるかもしれませんしね。ちなみにこの入金は奇しくも3/12に行いました。【3月12日からできること】にピッタリな話だったので写真もぺたり。

祈りのポストカード寄付
【3月12日からできること】(高階記)
2014年 03月 12日 (水) 09:05 | 編集
3年前のこの日も、今日と同じようないい天気だったように記憶している。テレビは付けっぱなしで、まだ合流できずにいた長女のことを心配していた。3月12日は、被災地の方々はもちろんのこと、日本中が(たぶん世界中が)胸が潰れそうな思いを抱えて朝を迎えた。

「あの日、どうしていた?」という話をする機会は多いが、翌朝をどう迎えたかはあまり考えたことがなかったことに気づいた。みなさんはいかがですか?

昨日のその時間、ぼくは打ち合わせ中だったため黙祷をすることはできなかった。数日前から地下鉄や私鉄の車内アナウンスで「3月11日の14:46ごろに訓練のため停止して云々』と言うような話があって、体験してみたい気持もあったが、それもかなわなかった。何かの集まりに参加することもなく過ごした。ごく普通の1日だった。

それならそれで、と考えることにした。3月11日にできないことをすればいいじゃないか。もんじゅ君が「特定の日付だけを記憶してわりきってしまうことにはこわさも感じます」と指摘する通り、3月11日だけではなく、あの日々のことを思い出し、語り合える人と語り合い、できる時は被災した人や町のために動いてみる。

3月11日が大切な日付なことに間違いはない。これから先、何年経っても記憶にとどめるためにメモリアルデーは大事なものだ。3月11日14:46を永遠に記憶に止めることには意義がある。

一方で、大津波がやってきて人々を、町を、生活を呑み込んだのは14:46よりもっと後だし、1号機が爆発したのは3月11日ではなく3月12日だし、トモダチ作戦とかヤシマ作戦も確か3月12日だった(そう考えると3月12日もまた大切な日付かもしれない)。

そしておそらく3月13日にも、3月14日にも、4月12日にも、5月にも6月にも7月にも8月にも、東日本大震災後の大切な日はあったはず(社会的なニュースに限らず、一人ひとりの個人的なレベルでの大切な日もあったはず)。

3月11日という1日だけで終わらせない工夫はないものか探して、思いついたら提案していきたいと思います。【3月12日からできること】(どんなにささやかなことでも、かまいません)、よろしければご一緒しませんか?

3月12日の朝に。
【コトバのハナシ】 #夜風 #涼風 (高階記)
2013年 08月 26日 (月) 00:01 | 編集
たまにはコトバのハナシも書いてみよう。

今日は、 #夜風 #涼風 ツイートについて。元々はこれ、Twitterで始めたもの。Facebookが恥も外聞もなくハッシュタグを取り入れたのをきっかけにFacebookに書き込んでTwitterにも流れるようにした。

要するに暑い季節も、涼しい夜は窓を開けて夜風を楽しもうってハナシなんですが、もちろんその背景にはいろいろな思いがある。第一にはやはり天然自然の風を受けて季節の移り変わりを感じられるのがいいと考えるからだ。

土が顔を出しているところのほとんどないコンクリート・ジャングル(アスファルト・ジャングルと言うべきか)の東京に住んでいて、天然自然の風もないものだけれど、それでも窓を開ければ四季の変化ははっきりわかる。

我が家が子育てに当たってエアコンを極力使わないようにしたのは(殺人的な暑さ寒さの時はちゃんとエアコンを使っているのでご安心を)、自分で体温を調整できるのが基本だと思ったから。嘘か誠か、小さい頃からエアコンで管理されていると体温調整をうまくできなくなると聞いて「それは情けない。それだけは避けたい」と思ったのだ。

だからこの20年近くうちではほとんどエアコンを使わなくなったし、その結果、ぼく(や家族)の身体は気候の変化に順応しやすくなり、暑いのも寒いのもそれなりに対応できるようになった。エアコンなど必要のないように思える気温でエアコンが入っているとかえって具合が悪くなる。特に強冷のクーラーに当たると皮膚呼吸ができないような違和感を覚えたり、頭痛を感じたりする。エアコンの風が苦手になってしまったのだ。

もうひとつ。こっちは家族からすればはた迷惑なハナシかもしれないが、とても個人的なオブセッションとして「風博士ごっこ」というのがある。ぼくのSudden Fiction Projectでも複数の作品に登場する風博士というキャラクターがいるのだが、ぼく自身も風を操る、というか、正確には風を利用することにすごく関心がある。家の中にどう風を流すか、水打ちや植栽を使ってどう気温を変化させるか、そういうのを考えたり実行したりするのが大好きなのだ。

正直に告白すれば、その効果の程は知らない(だから家族にとってははた迷惑な可能性は大きい)。でも好きなものは好きなのだ。熱を持った窓ガラスに水を浴びせて温度を下げたり、やけどしそうなベランダの床面に霧吹きをして蒸発させてみたり(気化熱ってすごく熱を奪うらしいので)。だから、そこに吹いていていつでも誰でも利用できる自然の風を利用しないなんて耐えられないわけだ。

そしてもちろん、節電という目的もある。節電とセットで電気代のコストカットもついてくる。大変わかりやすい理由だ。節電に関しては、「電気が足りないから原発を再稼働する」というような嘘が嫌いということもあるけれど、そんな政治的(?)な理由よりも、やっぱり単純に今のぼくらの生活は電気をムダ遣いし過ぎだと思っているので、使わずに済む電気は使わないという方針なのだ。その延長で、クーラーの室外機の熱風に対してはほとんど憎悪に近い感情を持っている。だってそりゃそうだろう? せっかくこっちは夜風で涼もうとしているのに、その夜風を温めるとは何ごとか?自分で大気を熱しておいて暑い暑いと騒ぐとは何たる愚行か?と言うわけだ。

ハナシは戻って、#夜風 #涼風 のツイートのことを。

そんな訳で夏の夜のぼくは窓を開けて涼みたい。だから室外機の熱は勘弁してほしい。つまり止められるクーラーは止めてほしい。でもいったんクーラーに慣れきった人に「クーラーを止めてください」と言っても無駄だということはわかっている。だから「クーラーを止めてください」という言い方はしないことにした。ではどうするか?

「夜風を楽しみませんか?」という提案なら少しは聞いてもらえるかもしれない。「今夜は窓を開けると涼しい風が入ってきますよ」と伝えることで、ほんのちょっと窓を開ける人が増えるかもしれない。エアコンをかけっぱなしで窓を閉め切っている人は外の気温はわかりようがないので、「今夜は涼しいですよ」と伝えられるのは、窓を開けているぼくらしかいないわけだから。

始めてみたら、結構、賛同する人がたくさんいることに勇気づけられている。コメントももらえるし、Facebookの「いいね!」をもらったり、TwitterでRTしてもらったりする。ぼくとしては、大変勇気づけられる。同じような思いをもった人には自由にこのハッシュタグ「#夜風」「#涼風」を使ってもらえればと思う。そして「ああそうか。今夜はクーラーが要らないくらい涼しいんだ」と少しでも多くの人に気付いてもらえればと願う。

「#クーラー止めろ」というハッシュタグではなく、「#夜風」「#涼風」というハッシュタグを選んだのはつまり、「やりたくないことをやる」のではなく「魅力的なことを試してみる」方が、最初は人数は少なくとも、自分から積極的に進んで試してみる人が出てきて、長期的に見ればじわじわとでもその人数が増え、広まってくれるのではなかろうかと期待するからだ。
愛国主義者宣言!(高階記)
2013年 07月 31日 (水) 23:49 | 編集
ぼくは愛国主義者である。

とはいえ、いま一般的にその言葉が与えるイメージの「愛国主義者」とはちょっと違う。

例えばぼくは多神教としての神道を良いなあと思っているが、天皇だけを神と仰ぐような国家神道の青臭さには辟易する。天皇は神かと聞かれればもちろん神が宿っていると答える。でもそれはぼくや、これを読んでいるみなさんや、生きとし生ける全てのものに神が宿っているというのと同じ意味合いにおいてだ。あるいは大木やら大岩やら玄関やら台所やら便所やらに神が宿っているというのと同じ意味合いにおいてだ。

ぼくが好きなのはまるごとの日本だ。記録に残っているだけでも1500年に及ぶ、のらりくらりとした歴史を持つ日本だ。断じて特定の時期の日本ではない。高度成長の日本でも、太平洋戦争に向かう軍国日本でも、付け焼き刃の西洋かぶれだった明治時代でも、ユートピア的に美化されている江戸時代でも、群雄割拠の戦国時代でも、ムロマチ・カマクラの武家政権でも、ヘイアンでもヘイジョーでもアスカでもナニワでもヤマタイでもなく、それら全部ひっくるめての日本だ。美しい自然と恵まれた気候と海の幸やら山の幸やらが育んだ繊細な文化を持ちながら、辺境にあってのらりくらりと(礼儀知らずの田舎者の振りをして)渡り歩いて来た、この少々曲者の国が好きなのだ。

だから「特定のあの時代が良かった」というような偏狭な愛国主義者には困ってしまう。だってそうだろう? その時代の前も日本だったし、その時代のあとも日本だったし、今も日本なのに、どこか特定の時代が良かったというような了見の狭い人には、できれば愛国主義者などと名乗ってほしくない。愛国どころか、その人が認める時代以外の日本がダメということになるなら、むしろ特定の時期を除く大部分の期間の日本を愛していないことになるじゃないか。視野の狭い奴らめ。

愛国主義者という言葉の持つイメージを刷新したい。もしくはこの言葉にまとわりつく偏狭で視野が狭くて頭の固そうなイメージを払拭できないのなら、もっと何か別な言葉を用意するのでもいい。好国主義者でも楽国主義者でもいい。ぼくはこの国が好きだ。今の間に合わせみたいな国家が好きなのではなく、1500年だか2000年だか(2700年だか)このひょろ長い列島で精一杯面白おかしく生きて来た人々の営みやそれを支える自然、つまりたくさんの神々やら妖怪の宿るこの土地と文化が好きなのだ。

そしてたぶん、ちょっと視点の枠を外してみれば、ぼくと同じようにこの国を好きな人はたくさんいるはずだ。ぼくが変わり者なのではない。同じように、おおらかにこの国を、国と言うと大きすぎるなら自分が生まれ育った土地を好きな人はたくさんいるはずだ。そういう愛国主義者たちとなら(好国主義者となら、楽国主義者となら)、のらりくらりと面白い未来を一緒に描くのも楽しそうだと思う。どこか特定の時代に戻ろうとするのでなく、まだ世界中で誰も見たことがない未来に向けて何事かやらかしてみたいと思う。
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