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平成君への手紙(高階記)
2019年 04月 30日 (火) 10:06 | 編集
平成31年4月30日。
朝いつもの時間に目覚めると雨が降っていて、激しいとまでは言わないけれど、結構「本降り」と言っていいくらいには降っていて、そのことになぜか感じ入った。

もちろん「最後の日くらい晴れ晴れとしていればいいのに」という考え方もある、けれど一方で「天も別れを惜しんで涙しているのだ」と思えば、それなりに感慨深いものがある。

平成という時代が自分にとってどうだったかと振り返ると、月並みな表現だがいいこともあれば悪いこともあった。ごくごく私的なことでも、世の中の動きに対する感想でも、喜ばしいこともあれば、悲しむべきこともあった。当たり前だ。まるまる30年以上もあったのだから。
 
けれどその時代の最後の日にあたって振り返れば、やはり大切な思い出が数多くあり、そういったものたちに「平成」というタグがついていることを思えば、平成が終わることに一抹の寂しさを感じるのは自然な感情だ。

世間では10連休などというが、個人的には特に関係なく、時代の変わり目も缶詰になってせっせと原稿と向かい合っている。10連休にしかできないことを!なんてことで海外旅行していたり、特別なイベントに奔走していたりすれば、こんなことを考える暇もなかったろうが、いつもながらにパソコンと向かい合っているので思いを巡らすことができる。これはこれで悪くない。

平成31年という年は120日間続いて、そして新しい元号に席をゆずる。30年前、昭和64年という年はちょうど1週間だけ続いて、新しい元号に席を譲った。実質最後の年は昭和63年だったと言っていいだろう。昭和の最後の年、ぼくはコピーライターの道に一歩踏み込んだ。そしてたまたまだけれど平成の最後の年にぼくは新しい職業を生み出そうとしている。

令和元年5月1日から「話し相手」という、職業とも思えない職業を生み出そうとしている。うまくいくとわかったらノウハウを公開する。失業者が一気に減るかもしれない。新しい職業なんて聞くと人はやれAIだブロックチェーンだ3Dプリンティングだとそっちにばかり目がいくが、「え? そんなところにも新しい職業つくっちゃったの?」と驚かれるようなことができると痛快だ。

令和という時代がどんな時代になるかわからないが、どうせなら「どんな時代になるかな」と受け身でいるのではなく、「こんな時代になればおもろいやんか」と仕掛けていくようなスタンスでいられればと思う。

平成君へ。
30年以上もお疲れ様。長かったね。どうもありがとう。ぼくにとっても大事な思い出がいっぱい詰まった時代だったよ。今日でお別れだけど君のことを忘れることはないよ。そして明日からぼくは、君の時代の最後の最後に思いついた試みを面白おかしく展開していくつもりだ。人はそれを「令和元年生まれ」と呼ぶだろうけど、ぼくは「平成の終わりに思いついたんですよね」と言葉を添えるだろう。

ああほら。雨が上がった。空も明るくなってきた。別れの涙も流したけど、やっぱり明るく笑ってお別れしよう。書いている間に日も差してきたよ。

平成31年4月30日
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