クリエイティブ・ユニットLENZのblogです。
LENZ
#102「英国流ジョークなんだってば」(高階)
2009年 05月 18日 (月) 07:41 | 編集
「いつもぶつぶつ 英国人の不満」 という記事を見かけた(末尾に再録)。

この記事によると、

==========
英国の平均的な大人が不平を言うことに費やしている時間は1週間に計10時間18分(年換算では22日強)で、フランス人(週5時間56分)とドイツ人(同5時間22分)のおよそ2倍だ。
==========

ということになるのだが、これを「英国人、不平言い過ぎ!」みたいに真に受けてはいけない。最後の方で不平の種トップ10を列挙しているのだが、その内容は次の通り。

==========
1位悪天候、2位疲労感、3位くだらないテレビ番組、4位インターネットの接続の遅さ、5位家が片付いていないこと、6位交通渋滞、7位仕事量、8位二日酔い、9位店員の態度の悪さ、10位体調不良。 
==========

わかります?

この記事そのものが英国流のジョークのようなものなんですね。イギリス人が「会えば天候の話をする民族」なのはこのジョークの前提条件だし、彼らがシニカルなユーモアセンスの持ち主だというのもよく知られたところ。そう思ってトップ10の内容をよく見ると、こんなの不平の種なんて呼べない。

例えば日本のサラリーマンの不平の種トップ10を調べたら、きっと

==========
1位薄給、2位理不尽な上司、3位理不尽な得意先、4位満員電車の痛勤、5位家庭に居場所がない、6位礼儀のない若手社員、7位ローン、8位感じの悪い同僚、9位持病、10位サービス残業。 
==========

みたいなことになるはず。比べてみたら英国のトップ10は不平なんかじゃない。屈折したジョークのネタばかりだということがわかる。「英国人が自慢の皮肉をとばせるカテゴリのトップ10」と見るべきだろう。

もちろんぼくが書いたのは全く思いつきのテキトーなトップ10ではあるけれど、実態とそんなに大きなズレはないだろう(政府と家族への愚痴は入るかもしれない)。そして英国人版と、ぼくのテキトー版を比べればどっちが精神的に余裕のある国かは一目瞭然だろう。シニカルに笑い飛ばす文化は結構たくましい。






=====記事再録=====
【ロンドン14日時事】14日付の英大衆紙サンは、「欧州で一番不平を言うのは英国人」との調査結果を伝えた。不平の矛先は特に「悪天候」とされた。

 調査結果によると、英国の平均的な大人が不平を言うことに費やしている時間は1週間に計10時間18分(年換算では22日強)で、フランス人(週5時間56分)とドイツ人(同5時間22分)のおよそ2倍だ。

 英国人の中でもイングランドの人が11時間46分と最も長く、その後にスコットランドの人が10時間24分、ウェールズの人が9時間30分と続く。

 調査を実施した会社の関係者は「英国といえば悪天候。悪天候は人の気分を変えるので、英国人が不平を言う時間もおのずと長くなるのだろう」と推測している。

 以下は英国人の不満の種トップ10。

 1位悪天候、2位疲労感、3位くだらないテレビ番組、4位インターネットの接続の遅さ、5位家が片付いていないこと、6位交通渋滞、7位仕事量、8位二日酔い、9位店員の態度の悪さ、10位体調不良。
Comment
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
comment :
password :
secret : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) LENZ all rights reserved.
designed by polepole...