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【震度は7が最大】(高階記)
2015年 12月 05日 (土) 07:53 | 編集
「震度は7が最大」なんて、防災関係者には「何を今更」な話だろうが、マンション防災の集まりを始めて、改めて「そんなの常識でもなんでもないんだよな」と確認させられた。これ、防災関係者はよくよく注意しないといけない。この手の「当然、常識だよな」というような思い込みはとても危険だ。
 
落ち着いて考えてみれば、一般的には「7」というのは中途半端な数字だ。「もっと上がある」と思わせるような印象がある。ましてや地震に際しては震度とマグニチュードが出てきてそれぞれ微妙に似た数値だったりするから、これが混乱の一因になっているにちがいない。東日本大震災のマグニチュードの9と最大震度7も多くの人の頭の中ではごちゃごちゃになっていても不思議ではない。
 
日本の気象庁が定める震度階級は「震度0」「震度1」「震度2」「震度3」「震度4」「震度5弱」「震度5強」「震度6弱」「震度6強」「震度7」の10階級なのだが、「震度5」と「震度6」の2つにだけ「強弱」があるのも、これまた多くの人にとってはきっと理解不能だろう。
 
あるいは「10階級なら1から10にすればスッキリするのに」と思う人も多いだろうし、おっしゃる通りなのだが、そして遠い将来にはそんな改訂もあるかもしれないが、当面は無理だろう。なぜなら1884年に4段階で始まってから、4回の改訂を経て現在の10階級に至ったのが1996年で、この130年の間に各震度の数字が具体的な意味を持ってしまっているからだ。
 
というわけで、初めて聞く人には非常にイメージしにくい「震度は7が最大」ということを理解してもらったほうがいのか、もっと別な伝え方をしたらいいのかで迷っている。例えばそれは集合住宅内の配水管が破損している恐れがあるので「震度6弱以上の時には水を流さないようにしましょう」と書いても、読む人のほとんどはそれがどの程度の地震なのか想像できないという問題が生じる。「7が最大」ということを知らない人には「6は相当大きい」ということも伝わらないし「6弱の弱って何?」という状態になるし、「『弱』でしかも『以上』ってどういうこと? 大きいの? 小さいの?」となるわけだ。
 
という、考えてみれば当たり前のことに気づけただけでも、自分が住んでいるマンションの防災について一緒に考えてくれるチームができたことはとてもありがたいことだ。この数年、仕事で防災知識をいたずらにふくれあがらせた結果、そういうごく当たり前の感覚からずれが生じていた。コピーライターとしてはあってはならないことでもある。
 
そしておそらく防災コピーライターとして役に立てるのは、案外ここの感覚のずれをどう繋ぐかという部分だったりもするのだ。
 
なんか急に思いついたので書き付けておく。

【参考】
気象庁「震度について」オフィシャルな情報はここ。

Wikipedia「気象庁震度階級」1884年以来の変遷が載っていて面白い。
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