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生き馬の目を抜くな(2016年への助走②より)
2017年 12月 28日 (木) 09:01 | 編集
2年前の年末に「2016年への助走」と題して書いたものが、いまなお古びていなかったので転載する。記述は2015年当時のものである。
 
   *
 
いま(2015年12月)『スティーブ・ジョブズ』(ウォルター・アイザックソン/講談社)をちょっとずつ読み進めていることは、このところちょくちょく書いているのだが、2011年11月に出たこの本を4年遅れで読みながら、あれこれ考えている。http://www.amazon.co.jp/dp/4062171260/
 
ジョブズという人のやり方に学ぶことなどないし(特異すぎる)、ジョブズが引っ張った時期のアップルの真似をする必要も感じないし(真似などまったく意味がない)、また、それを人にも勧められないけれど、にもかかわらず、ここには面白いネタがわんさか詰まっている。
 
例えば今日目にしたフレーズでも(たぶん有名な言葉だと思うが)
「自分で自分を食わなければ、誰かに食われるだけだからね」
という自社内の共食いを恐れない姿勢を示す言葉を読んで「なかなかそうは考えられない人の方が多いんだよなあ」と嘆息する。嘆息するが、これなんかは、ジョブズを例に出すまでもなく、腹さえくくれば誰にでも取り組める企業の活性化策、マンネリ脱出策である。
 
そんなことを考えながらふと思いついた。
 
「いまさらその本を読んでいるの?」と言われてしまうような本はたぶん読む価値がない。「生き馬の目を抜くような、変化の激しいこの世界で4年前の本になど意味がない」というようなレベルの本はそもそも一度も読まなくていい(極論です)。
 
面白いネタがわんさかあって、普遍的だったり、読んでいる時代の事象に適応して示唆するものがたくさんあるならば、4年経とうが、40年経とうが、その本は読む価値がある。そしてどうせならそういうものと出会い続けたい。
 
コピーライターなんぞと名乗り、広告の世界に身を置いて、熾烈な競争の中での生き残り勝ち残ることに血なまこになる価値観にどっぷり浸かっていると、ついつい目新しい情報に飛びついてしまいたくなりがちなのだけれど、4年経って古くなるような薄っぺらい情報を得意げに振りかざしてしまうとしたら、そんな奴はかえって迷惑だ。いない方がいい。
 
生き馬の目を抜くな。生き馬の目を抜く世界で借り物の知識をひけらかすような奴は信用するな。そんなことを考える年の瀬である。
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