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【近況報告】幻の公演案内【座・傾城阿波の鳴門】 (高階記)
2020年 02月 21日 (金) 09:59 | 編集
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世の中は感染症の話題一色ですが、いかがお過ごしでしょうか。
手洗い、うがいなど他の感染症の対策にも有効な習慣を身につけて乗り切りたいですね。
 
さて。
少し前から公演案内の準備をしていたのですが、まさしく話題の感染症のために公演の開催に影が差し、公開を躊躇ううち、ついに昨日中止決定の連絡を受けてしまいました。昨夏あたりから原作を読んだり、周辺情報を調べたりし、主催者ともミーティングを重ねながら何ヶ月もかけて書き上げた脚本です。がっくりきてしまいました。稽古場にも足を運び、難しいお題に対して演者さんも前向きに取り組んでいて、良い形に進んでいると実感していただけに、なんとも残念な話です。
 
一方で、ライフワーク的に防災を考えており、それもいわゆる自然災害だけでなく、猛暑や極寒、感染症、ヒューマンエラーが引き起こす人災、戦争やテロに関連する戦災など、あらゆる災害を対象にすべきと考えてきた立場としては、この時期の中止の判断は妥当とも思え、なんとも言えない思いでいます。
 
そんな思いをちょっと聞いていただくために「幻の公演案内」としてお届けします。
 
   *   *   *
 
幻の公演のタイトルは『座・傾城阿波の鳴門』。3月1日に厚木市文化会館で上演されるはずでした。相模人形芝居を伝える林座・長谷座の両座が人形を操り、ここに語りの加藤義宗とBig Wing Jazz Orchestraと早川トリオによるジャズが現代版の浄瑠璃を合わせていくと言うもの。
 
国重要無形民俗文化財指定を受けた両座は、「伝承してきた芸能以外の余計なことをするな」という周囲からの反対を受けながらも、なんとかして相模人形芝居を若い世代に引き継いでいくためにと出演を決断し、大きな覚悟をもってとりくんでおられたとのことです。
 
その想いに応えるべく、脚本についても生半可なことは許されないと考え抜きました。
 
今回着目したのは、原作の浄瑠璃が現代人の耳には理解されないことを知ったら、原作者たちはさぞかし無念だろうということです。言葉のリズム、かけことばや洒落などの工夫を随所にこらしながら、観客をあっと言わせるおもしろい物語を全力で作り上げているのに、現代人が耳から聞いてもほとんど理解できないなんて衝撃でしょう。あらすじを事前に勉強なければどういう物語かさえわからないなんて知ったら「どないなっとりますんや!」と怒ったに違いありません(『傾城阿波の鳴門』の立作者・近松半二は生没とも大坂だそうです)。
 
そこで、「もしも近松半二が時空を超えて現代に出現し、作者自らが現代に合わせて脚本を書き直したらどうなるだろうか」という発想で脚本を書きました。2020年の観客の好みや社会の風潮を眺めながら、「なんや、そないなことになってんのなら、最初からこう書きましたわ」と原作者にしかできない改変を加える。そんな趣向で書き進めたものです。
 
難産ではありましたが、面白い本ができたと思います。ご覧いただけないのが残念です。いつか機会があればぜひご覧いただきたい。そう願いつつ、幻の公演案内とさせていただきます。
 
   *   *   *
 
生まれたばかりの新しい職業「話し相手」をはじめ、
プランニング、コピー・シナリオ・取材などのライティング、
ティールな場のファシリテーション、朗読公演のご用命、お待ちしています!
公演中止の挫折を経て、「話し相手」にも一層の味わいが出てきたことと思います(微苦笑)。
ぜひお試しを。
 
●お探しの「話し相手」はここにいます
 https://www.facebook.com/hanashiaiteT/
 
ガイダンスはこちら
【はじめに】はやわかり「話し相手」【ガイド】
 https://www.facebook.com/hanashiaiteT/posts/302064174002649
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